Vectorworksで良く出てくるオブジェクト「シンボル」
良くわからない、邪魔なオブジェクトだと思っていませんか。
使い方がわかれば、作業効率が上がる意外と便利なツールなのです。
※こちらの記事では、Vectorworks2018年度版 Windows用を使用しています。
「シンボル」と「グループ」の違い
まず、ざっくりですが、「シンボル」と「グループ」の違いについて説明します。

シンボルとグループの違いとして、大きなところは、影響を及ぼす範囲だと思います。
グループの場合は、何かを変更しても、その図形だけしか変わりません。
対してシンボルは、同じシンボル全てが変わる事になります。
わかりやすいイメージですが、グループは複数の図形を一つにまとめるイメージで、
シンボルは、スタンプを作る様なイメージだと思います。
グループ化、解除については、こちらの記事でご紹介しています。
Vectorworksの「グループ化とグループ解除」の方法。
シンボルの作り方

●シンボルの作り方
メニューバーより加工→シンボル登録で、図形や文字をシンボルにする事ができます。
※ショートカットは、優先して登録する必要はありません。
僕の場合は、良く使用するので登録してあります。

シンボル登録のコマンドをクリックすると、上の画像の様なダイアログが出てきます。
このメニューで、僕が重要だと思う事は、
①シンボル単位の項目で、縮尺追従にチェックしておく
②その他の項目で、元図形を残すにチェックを入れるのと、グループ図形に変換のチェックを外しておく。
この2点だと思います。

図形の編集方法は、グループと同じ様に「グループに入る」コマンドで行えます。
「作成した、シンボルはリソースブラウザに登録されているので、必要があればそちらからも編集可能です。
また、リソースブラウザのシンボルを消してしますと、全て消えてしまうので注意が必要です。」

基本、2Dで使用する事がメインだと思うので、2D編集で問題無いです。
後は、他の図形を編集するのと同様です。

少しわかりにくいですが、上記の画像の様に、編集している図形以外にも同じ内容が反映されます。
照明器具や家具など、数の多い時は変更が一つで終わるのでとても便利です。
おすすめのシンボルの使い方
僕がシンボルを使用する上で、便利だなと思った使い方です。
一つを変更すれば、他の図形も同様に変わるという、特徴を活用しています。

①家具や什器をシンボル化しておく。
上記の様な大きい面積の図面だと、その分家具の数もすごい多くなります。
変更があった時、1つずつ直すのは大変なので、なるべく同じ家具はシンボル化しています。

②引き出し線の文字
立面図や展開図、詳細図を書いていると、結構同じ文字が出てくる事が多いです。
VE案等で、変更になった時などにまとめて変更できるので便利です。
シンボルにしない方が良い時もありますので、状況に応じて使うと良いと思います。
関連:Vectorworksの「シンボル解除」の方法

関連記事として、シンボル解除の記事をご紹介致します。
Vectorworksの「グループに変換」でシンボル解除。図形を自由に操作できるようにする方法。