Vectorworks 3D視点を自在に操作する:フライオーバーツールの使い方

2024.9.28
Vectorworks 3D視点を自在に操作する:フライオーバーツールの使い方

本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

この記事では、3D作業での視点を自由に変える「フライオーバーツール」の使い方について紹介致します。

※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。





フライオーバーツールの基本操作

視点を自由に調整したいとき、フライオーバーツールが非常に便利です。ここでは基本的な操作手順を紹介します。

❶基本パレットから「フライオーバーツール」を選択します。

❷ツールバーの1番左にあるアイコン(ビューの中心モード)を選びます。

❸回転の基点にしたい位置でドラッグします。

これにより、ビューの中央を基点に回転させることができます。


❹カーソルをドラッグして動かすと、視点が動き、3Dにした図形を確認できます。


こちらの動画でも操作の流れを確認できます。

各モードと使い方

フライオーバーツールには5つのモードがあります。まずは左端の2つ(① ビューの中心モード・② ユーザー指定モード)を覚えておけば大丈夫です。

モードと設定の説明

① ビューの中心モード
現在のビューの中央を中心に回転します。

② ユーザー指定モード
クリックした箇所を基点に回転します。

③ 図形中央モード
選択した図形の中央を基点に回転します。図形がない場合は、表示されている図形群の中央を基点にします。

④ アクティブレイヤプレーン原点モード
アクティブレイヤープレーンを基点に回転します。

⑤ワーキングプレーン原点モード
ワーキングプレーンを基点に回転します。

⑥フライオーバーツール 設定
回転速度を変更できます。


①ビューの中心モード

現在のビューの中央を中心に回転するモード。一般的な3Dを回転して見るモードであり、一番よく使うモードです。

❶「ビューの中心モード」を選択します。

❷カーソルをドラッグで動かします。


ビューの中央を基点に回転できます。


動画で手順を確認できます。


②ユーザー指定モード

クリックした箇所を基点に回転するモード。ちょっとした向きの調整など、回転の基点を決めて回転するのに役立つモードです。

❶「ユーザー指定モード」を選択します。

❷回転の基点としたい箇所でクリックします。図形に黒い点線が表示され、クリックした位置が回転の基点に設定されます。

❸カーソルをドラッグで動かします。


クリックした基点を中心に回転できます。


動画で手順を確認できます。


③図形中央モード

選択した図形の中央を基点に回転するモード。図形がない場合は、表示されている図形群の中央を基点にします。

❶図形を選択します。

❷「図形中央モード」を選択します。図形に黒点線が表示され、回転の基点が図形中央に変わります。

❸カーソルをドラッグで動かします。


図形を中心に回転できます。


動画で操作手順を確認できます。


④アクティブレイヤプレーン原点モード

アクティブレイヤープレーンを基点に回転するモード。

❶「アクティブレイヤプレーン原点モード」を選択します。黒点線が表示され、基点がレイヤプレーンの原点に変わります。

❷カーソルをドラッグで動かします。


レイヤプレーンの原点を基点に回転できます。


動画で操作手順を確認できます。


⑤ワーキングプレーン原点モード

ワーキングプレーンを基点に回転するモード。

❶「ワーキングプレーン原点モード」を選択します。図形に設定されたワーキングプレーンの原点に黒点線が表示されます。

❷カーソルをドラッグで動かします。


ワーキングプレーンの原点を基点に回転します。


動画で操作手順を確認できます。


⑥フライオーバーツール設定

フライオーバーツールの回転速度の変更ができます。数値またはゲージを変えることで速度が変化します。

まとめ

メニューバーや表示バーからのビュー切り替えでは、「斜め右」や「左」といった固定された角度になりますが、フライオーバーツールを使えば自由な角度に調整可能です。好みの角度を調整する際に欠かせないツールです。