Vectorworks 3D 投影ツールの使い方

2024.12.9
Vectorworks 3D 投影ツールの使い方

本日もNavynotEをご覧いただき、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

この記事では、Vectorworksの投影ツールの使い方を解説します。投影ツールは、図形を投影するように切り抜いたり押し出したりして、投影された形状をもとに立体を作成する感覚で操作できるツールです。

※この記事はVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を作成しています。 





1. 投影ツールの基本操作

斜めから見た視点で四角い3Dオブジェクトがあり、その視点に基づいて2Dの円形が描かれています(円形は斜め視点で描かれているため、3Dオブジェクトの上に重なっているわけではありません)。

これから、投影ツールを使って円の縁部分をくり抜く作業を見ていきます。

❶ツールセットから「投影ツール」を選択します。


❷ツールバーから「切断モード」を選択します。


❸2D図形を選択します。


❹3Dオブジェクトを選択します。


選択と同時に、3Dオブジェクトが切断されます。切断されたオブジェクトは自動的にグループ化されます。


視点を少し変えました。先ほどの斜め視点で見ていた円形が、奥まで貫通して切断されているのが確認できると思います。

次に、ダブルクリックでグループに入り、円形の部分だけを選択して、削除します。


グループ解除します。


シェイドレンダリングで角度を変えてみるとこのような見え方になります。


こちらの動画でも操作手順を確認できます。

2. トリミングモード

トリミングモードでは、選択した部分を削除することができます。ここでは、カーテンの波打つ形状(NURBS曲面)を斜めから見た視点で、円形を描き、それを使ってトリミングしていきます。

❶ツールバーから「トリミングモード」を選択します。


❷2D円形を選択します。


❸NURBS曲面を選択します。


❹最後にトリミングする対象を選択します。ここでは、2D円形を選択します。


これで、見ている視点でカーテン形状を残して穴を開けることができます。


シェイドレンダリングで見るとこのように見えます。


こちらの動画でも操作手順を確認できます。

3. 押し出しモード

押し出しモードでは、図形の面に対して垂直に押し出すことができます。

上向きモード

❶ツールバーから「押し出しモード」を選択します。


❷次に押し出しの方向を選択します。まずは、「上向きモード」を選択します。


❸2D円形を選択します。選択すると、図形に上向きの矢印が表示されます。

この時、図形の面の真上に3Dの面が必要です。


❹3Dオブジェクトを選択します。


これで、上方向に押し出しができます。



シェイドレンダリングで見るとこのような見え方になります。


こちらの動画でも操作手順を確認できます。


下向きモード

上向きモードと操作は同じです。

❶ツールバーから「下向きモード」を選択します。


❷2D円形を選択します。選択すると、図形に下向きの矢印が表示されます。


❸3Dオブジェクトを選択します。





これで、下向きに押し出しができます。


両方向モード

両方向に押し出しができます。

❶両方向モードを選択します。


❷2D円形を選択します。選択すると、図形に上下の矢印が表示されます。


これで上下に押し出しができます。

4. まとめ

Vectorworksの投影ツールの使い方について説明しました。このツールを使うことで、投影した部分を切り抜いたり、投影先まで押し出したりすることができます。使い方次第で便利になるため、知っておくと役立つと思います。