本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。
コンクリやモルタル塗装は、内装に取り入れることが多いですが、最近ではモールテックス塗装を使う機会が凄く増えたなという感じがあります。
そのモールテックスについて、専門的に取り扱っている原田左官工業所のショールームへお邪魔し、モールテックス塗装を用いた家具設計の納まりを考えたので、少しばかり記事として残しておきたいと思います。
ショールームでサンプル品を確認
これはアクリルにモールテックスを塗ったサンプル品。
その場で「このアクリルを曲げてみてください」と言われ、えっ、大丈夫なの?と思いながら言われるがまま曲げてみました。
想像していたようなパキパキっと割れる音はなく、くねくねと曲がる。曲がる。この素材、凄い!と素直に驚嘆しました。
なんでもモールテックスは表面強度が強いので曲げに強くヒビが入ることはほとんどないのだとか。このアクリルもサンプルとして何度も曲げられ続けたみたいですが、ぱっと見でヒビは分かりませんでした。
実際には曲げた際に、物凄く細かなヒビが入っているらしいです。ただ、目を凝らして、凝らして見て、ようやっと分かる程度でした。これなら全然問題ない。
そして、こちらはコの字型の造作台のサンプル品。
作りは木工+モールテックス塗装。塗ったイメージが分かり易いです。
次は「これに乗ってみてください」と言われ、靴を抜いで、恐る恐る乗ってみます。
乗っかるだけでなく、上下に揺れても全然大丈夫。ほんとに凄い。
写真を拡大してみると、際のところにかすかにヒビが入っている程度。ただ、このヒビもこの瞬間に出来たものでないとのこと。
サンプル自体が数年前に作った物で、このショールームに足を運んだ沢山の方々に乗られてきたと話を聞きました。それで、このちょっとのヒビで済んでいるというのは凄いです。本当にパワフルな素材。
材質はさらっとした質感で、素地のままでも良いし、表面にトップコートを塗って仕上げても良いです。僕が使うときは、水周りやキズ汚れなどを考慮してトップコートを塗って使うことが多いですね。
家具で、モールテックスと他仕上げとの納まりを考える
ショールームの見学した後、モールテックスを使った家具を作りました。
上図は天板との取り合いと仕上げが変わる部分でのチリについて簡単に纏めたものです。モールテックスを塗る部分は、木工素地にし、モールテックス塗り厚が1~3mmなので、木工はその分を控えた制作として、木工業者と打ち合わせをしました。
天板と化粧板との取り合いについては、ほんとうは、チリ付けるべきなのですが、訳あってこれはチリ無しにし、左官屋さんに頑張って頂きました。
仕上がり感はこんな感じです。取り合いの部分は、塗り厚とヤスリ掛けによって綺麗に調整頂きました。
モールテックスはかなり風合いがあるので、個人的にも結構好きな素材なので、いつか、家の家具にも使ってみたいです。