Vectorworks「登録画面」の使い方

2022.6.28
Vectorworks「登録画面」の使い方

本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

設計図を描き進めていくと、平面図、床伏図、天井設備図、天井伏図、照明配灯図…といった感じに図面が増えていきますが、その増えていく図面を管理する方法の一つにVectorworksの登録画面という機能があります。

今回はその登録画面の使い方についてご紹介したいと思います。

シートレイヤとビューポートを使った図面整理の方法もありますが、なかなか取っつきにくかったりする為、登録画面を図面管理として使う人も多くいます。僕自身、物件の規模や内容によってシートレイヤを使うか登録画面を使うかを、その時々の状況によって決めています。

※こちらの記事では、Vectorworks2022年度版 Windows用を使用しています。





Vectorworks「登録画面」の使い方

登録画面は現在表示されている画面をカメラで撮影し、写真のようにして画面登録を行う機能です。いくつか細かい設定も可能ですが、シートレイヤ・ビューポートと比べれば取っ付き易く、比較的簡単な機能です。

それでは図面と合わせて使い方をご紹介していきたいと思います。

平面図の登録画面作成

まず、平面図の登録画面を設定したいと思います。図は参考で平面図を用意しました。

「メニューバー」の中にある目のマークをしたアイコンをクリックします。するとリストが表示されるので、その中にある「画面を登録」をクリックします。

「画面を登録」のダイアログが表示されます。登録画面の名前のところに任意の名前を入力し、「OK」をクリックします。今回は「01_平面図」と入力しました。図面タイトルの前に番号を入れておくと、パッと見たときに分かりやすくなります。

「画面を登録」ダイアログの項目

・「登録画面の名前」
・「ビューを登録」
・「ズームとパンを登録」
・「用紙位置を登録」
・「統合ビューを登録」
・「レンダリングモードとオプションを登録」
・「データの可視化状況を登録」
・「レイヤの表示設定を登録」
・「クラスの表示設定を登録」

「登録画面の名前」は図面タイトルを設定して登録できます。その下の各項目はビューやズーム状況等の記録を登録画面クリック時に再現できるようにする項目です。

「レイヤの表示設定を登録」「クラスの表示設定を登録」にはチェックを入れておけばOKです。また登録画面のレイヤとクラスの表示・非表示をこのダイアログ上でも設定が可能です。

良く使う3つの機能

その他、僕が良く使う機能としては「ビューを登録」「ズームとパンを登録」「レンダリングモードとオプションを登録」の3つです。「ビューを登録」ではビューの向きが傾いていた時に画面登録時の傾きに戻すことができます。(少しだけ役立ちます)

「ズームとパンを登録」では画面登録時のズーム状況を登録し、同じ画角で表示することができます。作図中に平面図に戻りたいといった場合でも、登録画面を押すだけでパッと全体の平面図を再表示できるので、とても便利です。ただ、登録時の状況を再表示させるという機能なので、しっかりと登録画面のアングルを決めてから登録する必要があります。

もう一つが「レンダリングモードとオプションを登録」です。これはパースのカットの時に使っている機能で仕上げレンダリングやワイヤーフレーム等のレンダリング状況も登録しておいてくれるという機能です。基本的にはワイヤーフレームで登録して使っています。

「画面を登録」のダイアログで「OK」をクリックすると、このような感じで必要な情報だけを纏めた登録画面を作成できます。

デザインレイヤを切り替えたり、違うビューになっている画面でも、登録した「01_平面図の画面」をクリックすれば、設定したレイヤ・クラス、ビューを反映した画面を表示してくれます。

天伏図の画面登録の作成

続いて2つ目の登録画面「天伏図」の作成を、平面図作成後からの流れで説明していきたいと思います。まずは入手天井設備、天伏図といった感じでデザインレイヤを作成し、天井の図面を描きこんでおきます。

あと、これはデザインレイヤ上でどう見せたいかという設定になりますが、壁や造作家具・什器といった情報は天井伏図では邪魔になるので、関係性が分かる程度の薄い色のグレイ表示に切り替えておきます。

ざっくりですが、こんな感じで天伏図として表示したい登録画面を作っていきます。

天伏図の準備ができたら、平面図と同じ流れで登録画面を作っていきます。「メニューバー」から「画面を登録」をクリックします。

「画面登録を登録」のダイアログで「02_天伏図」を入力して「OK」をクリックします。

最後に登録画面を使った動画を載せておきます。↑再生マークをクリックすると、登録画面の切り替え様子を見ることができます。

拡大した画面や用紙範囲外からでも設定された登録画面に簡単に戻すことができます。(ズームとパンを登録にチェック入れておく必要があります)

以上、Vectorworksの登録画面の使い方についてでした。少しでも参考になれば嬉しいです。