投稿者: NavY

  • Vectorworks 3Dをゼロからマスターする:初心者向け完全ステップアップガイド

    Vectorworks 3Dをゼロからマスターする:初心者向け完全ステップアップガイド

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    こちらの記事では初心者向けのVectorworksの3Dの基本操作を解説しています。上から順に読み進めることで必要な基礎知識を段階的に学習できます。

    STEP1. 3D空間の理解と基本機能

    はじめに覚えておきたい3Dの基本操作についてまとめています。

    STEP2. 3Dモデリングの作成

    3Dのモデリング方法をまとめています。

    STEP3. 3Dオブジェクトの変形・加工

    STEP3. テクスチャ・マテリアル設定

    STEP3. レンダリング

  • Vectorworks 3D空間の基本:座標軸とビューの切り替え方法

    Vectorworks 3D空間の基本:座標軸とビューの切り替え方法

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうざいます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、Vectorworksで3Dを始めていく上で基本となる座標軸の基本を理解し、ビューの切り替え方について紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    1. 3D空間の座標

    3D空間では、オブジェクトの位置を決めるために、X軸、Y軸、Z軸(奥行き)3つの軸があります。

    これらの軸を理解することで、3Dモデルを作るときにどの方向に移動すればよいかがわかります。

    3Dの場合は、Z軸が増えたと考えるだけで十分です。

    2. 3Dビューの切り替え方

    Vectorworksには、異なる角度からモデルを見られるビューがいくつかあります。ビューの切り替えは、メニューバー表示バーから行えますが、ここではメニューバーを使った切り替え方法を紹介します。

    メニューバーの「ビュー」の「ビュー」から「斜め右」を選択します。


    これでオブジェクトを立体的に確認できます。


    メニューバーと表示バーのビュー項目は同じです。


    ビューを使い分けることで、オブジェクトをさまざまな角度で検証し、形状を変形することができます。


    こちらの動画でビュー切り替えの操作の流れの確認できます。

    視点の変更はテンキーを使って簡単に行えます。

    ショートカットキー「Ctrl+5」を押すと、2D/平面表示に切り替えられますし、テンキーの「0」を押すだけでも同じようにできます。

    また、テンキーの「5」を中心に、各視点角度が割り振られています。「3」の斜め右の視点は使いやすいので、この操作だけでも覚えておくと便利です。

    3. まとめ

    この記事では、Vectorworksでの3D空間の座標とビューの切り替え方について説明しました。これらの基本を理解することで、3D作図のスキルを向上させることができるでしょう。

  • Vectorworks ハッチングの使い方:図形に斜線や点々のハッチングを付ける

    Vectorworks ハッチングの使い方:図形に斜線や点々のハッチングを付ける

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事ではVectorworksで図形に斜線や点々のハッチングを付ける方法についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    1.図形にハッチングを付ける

    図形にハッチングを追加する方法について詳しく説明します。

    ❶図形を選択し、属性パレットから「ハッチング」を選びます。


    ハッチングが図形に適用されます。

    ❷次に設定されたハッチング箇所をクリックします。


    ❸リストが表示されるので、「Vectorworksライブラリ」→「Defaultsフォルダ」→「Attributes – Hatches」→「Default Hatches」を開きます。


    ❹様々なハッチングが用意されていますので、好きなものを選びます。

    ここでは「12インチタイルHF」を選択します。


    選択したハッチングが図形に適用されます。使用したハッチングは、右下にあるリソースマネージャにも登録されます。


    動画でも手順を確認できます。

    2.搭載されているハッチングの種類

    ソフトには、多くのハッチングが搭載されています。こちらに示しているファイル以外にもたくさんのハッチングが用意されていますので、ぜひ探してみてください。


    よく使うハッチングとして、点々、斜線、網目などがあります。

    3.ハッチングの編集

    ハッチングの線の間隔や色を変更したい場合、簡単に編集できます。以下に、タイルと斜線のハッチングを編集する方法を説明します。

    タイルハッチングの編集

    450mm x 450mmのタイルを作成し、線の間隔や色を変更する方法を見てみましょう。

    ❶リソースマネジャでタイル型のハッチングを選び、右クリックします。

    ❷リストから「編集」を選択します。


    「ハッチング編集」のダイアログが表示されます。中央に拡大されたタイルがプレビューとして表示されています。

    ❸ハッチングの名称を変更します。


    タイルの場合、縦線と横線の2本線でハッチングの柄は作られています。アクティブという項目はこのハッチングの柄を作り出す為に構成された線の本数が登録されたものです。

    タイルの2本線で作成されたハッチングであれば、アクティブな線が2つになりますので、その2つの間隔値を変えることでタイルサイズを変更することができます。

    アクティブが「レベル-1」の状態で、❹間隔のL値を「450」と入力します。


    ❺アクティブを「レベル-2」に切り替えて、❻間隔のL値を「450」と入力します。


    ❼線の色付の箇所をクリックして線の色を変えます。

    アクティブなレベル-1の状態で線の色を変更した後、レベル-2に切り替え、こちらでも線の色を変更します。これで、縦横の2本の線の色を変えることができます。

    ❽面の色付の箇所をクリックして面の色を変えます。

    背景色のチェックを外すと面の色を無しにできます。


    これで450角タイルに変えることができます。


    拡大して寸法を測ると、450になっていることがわかると思います。


    動画で操作手順を確認することもできます。


    斜線の間隔、色の編集

    斜線の間隔や色を変更する方法も見てみましょう。

    ❶「レンガHF」のハッチングを選択します。


    ❷リソースマネージャで「レンガHF」のハッチングを選び、右クリックします。

    ❸リストから「編集」を選択します。


    「ハッチング編集」のダイアログで

    ❹ハッチングの名前を変えます。

    ❺間隔の丸印部分をドラッグで黒丸の点から距離を離すと、斜線の間隔が広がります。
    (反対に黒丸に近づけると斜線の間隔が狭くなります)

    ❻線の色を変更します。


    これで斜線の間隔と線の色を変えることができます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    4.図形ごとにハッチング編集

    属性パレットのローカルマッピングを使用すると、図形ごとにハッチング編集を行うこともできます。

    ❶オブジェクトを選択し、属性パレットの編集箇所をクリックします。


    ❷「ローカルマッピングを使用」にチェックを入れます。


    ❸幅や高さの数値を変更すると、ハッチングのサイズを調整できます。


    ❹「縦横比を固定」のマークを外します。

    ❺高さの数値を変更すると、高さだけを変更できます。


    ❻回転の数値を設定することで、ハッチングの角度も調整できます。


    ❼オフセットを調整すると、図形内のハッチングの位置を移動できます。

    また水平反転や垂直反転で向きを変えることもできます。

    5.まとめ

    ハッチング機能は、図面の情報や範囲の違いを視覚的に表現するために欠かせないツールです。色を付ける機能と同じくらい重要で、図面にメリハリを持たせ、視覚的にわかりやすくするために覚えておくと良いでしょう。

  • Vectorworksでハイパーリンクを活用!WEBやファイルを素早く開く方法

    Vectorworksでハイパーリンクを活用!WEBやファイルを素早く開く方法

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事ではVectorworksのハイパーリンク機能を使用して、WEBページやファイルを簡単に開く方法をご紹介します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    ハイパーリンクの使い方

    ❶ツールセットから「ハイパーリンク」を選択します。


    ❷画面をクリックして、リンクを表示させます。


    ❸オブジェクト情報パレットの「編集」をクリックします。

    画面をクリックする前にツールバーの編集アイコンをクリックして、先に編集を行うことも可能です。


    「ハイパーリンク設定」のダイアログが表示されます。

    初期状態では、A&A WEBサイトが表示される設定になっています。


    ❹ラベルの項目で名称を変更すると、画面に表示されるリンクの名前が変わります。

    ❺動作の項目で、リンクさせたい内容を決めます。
    ここでは「WEBサイトを開く」を選択します。

    ❻表示させたいWEBサイトのリンクを貼り付けます。

    設定が終了したらOKをクリックします。

    ハイパーリンクで表示できる項目は以下の7つです

    • WEBサイトを開く
    • アプリケーションを開く
    • ファイルを開く
    • フォルダを開く
    • 登録画面を開く
    • シートレイヤを開く
    • QRコードを開く

    この記事では、WEBサイトとファイルを開く方法について紹介しますが、他の項目も活用できます。


    リンクの名称が変わります。

    ❼リンクを選択した状態で、オブジェクト情報パレットの「リンクを開く」をクリックします。


    アラートのダイアログが表示されます。「Controlキー+クリック」を使用すると、ハイパーリンクを開くことができます。不要な場合は、「再表示しない」にチェックを入れてください。


    URLを入力したWEBページを開くことができます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    ファイルを開きたい場合

    ❹ラベルの名称を変更します。

    ❺動作の項目で「ファイルを開く」に変更します。

    ❻参照をクリックします。


    ❼開きたいファイルを選択し、「開く」をクリックします。


    対象ファイルの項目の箇所にリンクしたファイル名が登録されます。

    「OK」をクリックします。


    ❽リンクを選択した状態で、オブジェクト情報パレットの「リンクを開く」をクリックします。


    指定したファイルを表示することができます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    まとめ

    リンクファイルをクリックするだけで即座にWEBサイトが開けるのは非常に便利です。参照するファイルやPDFを事前に指定しておけば、ワンクリックで表示できるため、ファイルを探して表示する手間を大幅に省けます。

  • Vectorworks 配列複製の使い方②:行列状に一括複製で配置する方法

    Vectorworks 配列複製の使い方②:行列状に一括複製で配置する方法

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、同じオブジェクトを行列状に並べる「配列複製」の使い方をご紹介します。この機能を使えば、オブジェクトを一括で整然と並べることができ、作業がスムーズに進みます。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    行列状に並べる「配列複製」の方法

    ❶図形を選択した状態でメニューバーから「編集」→「配列複製」を選択します。


    「配列複製」のダイアログが表示されます。

    ❷複製の形式のドロップダウンリストで「行列状に並べる」を選択します。

    ❸複製したい行と列の数を入力します。

    段数はZ方向に関するもので、3Dで使用する際に必要です。2Dで使用する場合は、数値として0は入力できないため、1を入力してください。


    行列状に複数の複製ができます。複製の距離は図形の中心からの距離に基づきます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    まとめ

    配列複製を行列状に並べる機能は、有孔ボードやパンチングメタルなど、円や四角が規則正しく配置される場合に特に便利です。この機能を活用することで、複数の要素を迅速かつ正確に配置できるため、作業効率が向上します。

  • Vectorworks 図形を分解・合成するコマンドの使い方

    Vectorworks 図形を分解・合成するコマンドの使い方

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、「図形を分解」と「図形を合成」するコマンドの使い方についてご紹介します。具体的には、図形を線(辺)に分解したり、線(辺)を図形を変えるイメージを持つと、理解しやすくなるでしょう。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    図形を分解・図形を合成の使い方

    図形を分解と図形を合成の使い方の操作手順を紹介致します。

    図形を分解

    分解したい図形を選択した状態でメニューバーの「加工」から「図形を分解」を選択します。


    これで図形が線に分解されます。


    線になった箇所を動かしてみるとこのように辺ごとに線に分解されているのが分かります。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます

    図形を合成

    先ほど「図形を分解」で分解された線を端点で合わせ、四角形を作ります。

    次に図形にしたい線を選択した状態でメニューバーの「加工」から「図形を合成」を選択します。


    線が繋がり、多角形になります。

    端点が正しくつながっていないと、線が合成されずにうまく繋がりません。そのため、図形スナップ機能を使って端点同士をきちんと接続する必要があります。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    まとめ

    図形の合成や分解はよく使う機能ですので、初めのうちに覚えておくと作図作業がずっと楽になります。操作はとても簡単なので、実際に使いながら習得するのが良いでしょう。

  • Vectorworks スナップセットとは?基本的な使い方から便利な機能まで詳しく紹介

    Vectorworks スナップセットとは?基本的な使い方から便利な機能まで詳しく紹介

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事ではスナップセットとは何か?基本的な使い方から設定しておくべきおすすめのスナップ機能について詳しくご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    スナップセットとは?

    スナップは、主に図形の点と点を合わせるのに用いる機能です。正確な作図を行う上で欠かせない機能です。図形や図形の端点に重なると、「右上」「図形」などのスクリーンヒントを表示してくれます。


    こちらの動画を見ると、スナップさせていることが分かりやすいと思います。


    スナップセットは画面右下にあります。

    ※2022年度版から画面右下のバーの位置に変更されています。

    スナップの種類

    以下に、各アイコンの種類と機能について簡単にまとめています。

    1. グリッドスナップ
      グリッドを表示し、グリッドにスナップできる機能

    2. 図形スナップ
      図形や線の端点や辺にスナップできる機能

    3. 角度スナップ
      線や図形を特定の角度にスナップできる機能

    4. 交点スナップ
      線と線、図形と図形が交わる部分にスナップできる機能

    5. スマートポイント
      図形や線の“端点”を基点にした補助線を表示する機能

    6. 定点スナップ
      ワーキングプレーンにスナップできる機能

    7. スマートエッジ
      図形や線の“辺”を基準にした補助線を表示する機能

    8. 接線スナップ
      円や円弧の接点にスナップできる機能

    9. ワーキングプレーンへのスナップ
      ワーキングプレーンにスナップできる機能

    10. スナップを一時無効(@)
      一時的にスナップを無効にできます

    11. スナップ設定
      全般的な設定ができます

    おすすめのスナップ設定を先に見たい方はこちらをクリック

    スナップの基本操作

    スナップの基本操作のポイントを動画と合わせて確認してみてください。

    • アイコンをクリックしてスナップ機能のオン・オフの切り替えができます。オンになるとアイコンの背景が水色に変わります。

    • アイコン右下に三角マークがあるスナップはアイコンを長押しすることで、そのアイコンの設定を開くことができます。

    • ストップのアイコンをオンにすると、全スナップを一時無効にできます。

    • 歯車マークのアイコンでは、スナップ全般の設定ができます。

    各スナップの使い方

    各スナップ機能について詳しく紹介していきます。

    1.グリッドスナップ

    グリッドスナップは、グリッドにスナップできる機能です。

    設定でグリッドの表示、非表示を選ぶことができます。通常、グリッドは常に表示する必要がないため、設定ではすべてのチェックを外しておくことが望ましいです。必要に応じてチェックを入れるのが良いでしょう。


    「3Dグリッド軸の表示」にチェックを入れることで、3Dグリッド軸(3次元軸)を表示することができます。

    これにより、画面が3D状態であることが一目でわかり、水平や垂直の角度を確認できます。しかし、軸が邪魔に感じる場面もあります。その際は、軸を非表示にすることで解決できると思います。

    グリッドスナップ設定

    • スナップグリッド
      縦横の数値でグリッドのスナップが作れます。

    • レファレンスグリッド
      水色のグリットの線のこと

      ※スナップグリッドとレファレンスグリッドでは、XおよびYの数値を入力することで、グリッドのサイズを任意に設定できます。縦横の比率を保持するオプションを選択すると、Xに数値を入力すると自動的にYも同じ数値に設定されます。

    • 3Dグリッド軸の表示
      X・Y・Z軸の3Dグリッド軸(3D状)を表示できます。

    • グリッドを表示
      グリッドの表示/非表示を切り替えることができます。

    • グリッド印刷
      プリンターでの印刷時にグリッドを表示することができます。

    • デフォルト設定にリセット
      初期設定の状態に戻すことができます。


    2.図形スナップ

    図形スナップは、図形や線の端点、辺にスナップできる機能です。

    図形の描き始める際や移動した図形を別の図形の角に合わせたりするのによく使います。基本的にすべての項目にチェックを入れておくとよいです。

    各スナップで表示されるポイントは、上記のような感じです。

    図形スナップ設定

    • 端点
      図形、線の端にスナップ

    • 辺の中点
      図形、線の中点にスナップ

    • 図形の中心
      図形の中心にスナップ

    • 四分点ポイント
      円の上下左右にスナップ

    • 挿入点
      図形、シンボル、文字の原点にスナップ

    • 頂点
      図形の頂点にスナップ


    • 図形の辺、線の辺部分にスナップ

    • マスタースナップ
      図形などが密集している際に優先的な図形をスナップ


    3.角度スナップ

    角度スナップは線や図形を特定の角度にスナップできる機能です。

    角度スナップ設定

    • 軸からの角度
      起点からの作図の角度を数値で指定できます。水平垂直以外の角度が必要な場合に使用します

    • 直前のクリックに関連する図形からの角度(「/キー」で切り替え)

    • 平面回転角

    • 特定角度スナップの傾きを数値指定
      特定角度にカーソルを向けると、「指定角」と表示されます。

    • 特定角度(鉛直)延長線
      特定角度にカーソルを向けると、スマートポイントからの延長線が「指定角」と表示されます。


    4.交点スナップ

    交点スナップは線や図形が交わる部分をスナップできる機能です。

    交わった部分には「図形/図形」のスナップヒントが表示されます。

    5.スマートポイント

    スマートポイントは図形や線の“端点”を基点にした補助線を表示する機能です。

    スマートポイント設定

    • 水平/垂直延長線
      水平と垂直に延長した補助線を表示します

    • 特定角度(鉛直)延長線
      カーソルが鉛直に並んだ際に補助線を表示します

    • スマートポイント間の補助線にスナップ
      スマートポイント間の補助線に対して、中間地点にスナップさせることができます

    • 近接したスマートポイントからの延長線を使用
      無効にすると、不要な補助線が表示されにくくなります

    • スマートポイント表示のためのマウス停止時間
      カーソルを一定時間停止すると、その位置にスマートポイントが設定されます

    • フローティング起点実行のためのマウス停止時間
      端点などに既定時間カーソルを乗せることで、円形の起点を表示できます

    • 起点のオフセット
      フローティング起点表示後、設定数値にカーソルを移動するとオフセットしたガイド線を表示できます


    6.定点スナップ

    定点スナップは図形や線の分割点を表示する機能です。

    定点スナップ設定

    分割点を「数」「%」「長さ」から選ぶことができます。基本は「数」で分割位置を決める「分割で」が使いやすくおすすめです。

    • 分割で
      分割の数を○/○で入力し、スナップ位置を決めます

    • パーセントで
      パーセントの数値で分割位置を決めます

    • 長さで
      長さで分割位置を決めます

    • 反復スナップ
      分割の数が多い場合、スナップが全て表示されない為、反復スナップのチェックを入れると全てのスナップを表示できます


    7.スマートエッジ

    図形や線の“辺”を基準にした補助線を表示する機能です。

    スマートエッジ設定

    • スマートエッジ表示のためのマウス停止時間
      カーソルを一定時間停止すると、その位置にスマートエッジが設定されます

    • 二等分線にスナップ
      スマートエッジによって作成された補助線に対し、二等分した補助線を表示できます

    • スナップのオフセット
      スマートエッジで作成した補助線の位置からカーソルをずらすと設定したオフセット数値の位置に補助線を表示できます

    • 平行線上にスナップ
      スマートポイントからスマートエッジの補助線に向かってカーソルを移動すると、補助線が表示されます


    8.接線スナップ

    接線スナップは円や円弧の辺に接点が作れる機能です。


    9.ワーキングプレーンへのスナップ

    ワーキングプレーン(3D平面の基準面)にスナップが作れる機能です。

    10.スナップを一時無効(@)

    IIのアイコンをクリックすると、スナップを一時無効にすることができます。ショートカットキーの@でも可能です。


    スナップが一時無効中は、スナップの箇所が黄色の表示に変わります。もう一度アイコンをクリックすると解除できます。

    11.スナップ設定

    歯車のアイコンをクリックすると、スナップ全般の設定ができます。

    クリックすると設定が表示され、細かい設定ができます。

    スナップ設定全般

    • スクリーンヒントを表示
      図形や線を繋げた際に、「端点」「交点」といったスナップができていることを表示します

    • スナップポイントを表示
      図形にカーソルや図形を当てた際に、スナップ可能箇所にマーカーが表示される機能です。上図のような点を表示することができます

    • 用紙全体にスナップ
      用紙の角にスナップできます

    • 個々のページにスナップ
      用紙個々の角にスナップできます

    • 同一面以外のスナップを無視
      違いが分からないので、チェックありなしでもどちらでも良いと思います

    おすすめスナップ設定

    図形スナップ、角度スナップ、交点スナップ、スマートポイントにチェックを入れておくのがおすすめです。

    図形や線の端点とを繋げることが多いので、図形スナップは必要になってきます。また交点スナップも同様の考えで必要になります。スマートポイントを使って延長した先に図形を配置したり、線を描き始めたりすることもあるので、スマートポイントもチェックを入れておくと便利です。



    スナップ設定で特別な設定は必要ありません。私の場合、上記のように設定しています。このあたりも、好みで設定を変えてみると良いかもしれません。

    まとめ

    全てのスナップ機能についてご紹介しました。必要なのは全てを覚えることではなく、作図に必要なスナップのみを覚えることです。おすすめのスナップ設定を登録し、必要なものを追加していくことがおすすめです。

  • Vectorwork 属性パレットの使い方④:線の先端に矢印(マーカー)を付ける方法

    Vectorwork 属性パレットの使い方④:線の先端に矢印(マーカー)を付ける方法

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    前回、Vectorworks 属性パレットの使い方③:線の太さ変更の基本を解説の記事でご紹介した続きで、今回は、同じく属性パレットを利用して、線の先端に矢印のマーカーを付ける方法をご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    属性パレットで線の先端に矢印を付ける

    ❶線を選択した状態で、属性パレットの「線の属性」にある2つの横棒マークのどちらかをクリックします。

    左側が線の始点で、右側が終点です。選んだ方向に線のマーカーが付けられます。


    マーカーのリストが表示されます。

    ❷マーカーを選択します。今回は塗り潰された矢印を選択します。


    これで線の先端の片側に矢印が付きます。


    反対側にも矢印マークを付けたい場合は、

    ❸逆側のマーク箇所をクリックし、❷と同じ手順でマークを選択します。


    これで反対側の線の先端にも矢印を付けることができます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。


    黒丸への変え方をこちらで紹介しています。


    カスタムでのマーカー設定

    カスタムでは、マーカーの大きさや形状をカスタマイズできます。

    まず、マーカーをクリックし、リストを表示させます。

    ❶次にマーカーのリストから「カスタム」を選択します。


    「マーカー編集」のダイアログが表示されます。

    ここでマーカーの形状などを詳細に設定することが可能です。


    ❷今回は矢印マークの形状を選択します。

    長さの項目の数値を3から「2」に変えて入力し、OKをクリックします。


    これで矢印のマーカーを少し小さくできます。

    矢印マークの場合は、長さの数値を変えるだけでもサイズが変わるので、角度がおかしくなければ長さだけ変更が楽だと思います。

    初期マーカー設定を変更する

    初期登録されているマーカーを編集することもできます。

    ❶「マーカーを編集」を選択します。


    「マーカーを編集」ダイアログが表示されます。

    「新規」をクリックすれば、新しくオリジナルのマーカーを作成できます。「編集」をクリックして既存のマーカーを好みの設定に変えることもできます。

    編集方法などについては、基本先ほどのカスタムでの設定手順と同じなので割愛します。

    マーカーの種類や形状の細かい設定について

    マーカーの設定についてはこちらの動画で解説しております。

    機能が多くて覚えきることはできないと思います。ここでは基本形状、面、角度、幅だけ覚えておけば十分です。※マーカーの基本形状によって使用できる機能が変わってきます。

    • 基本形状:マーカーの基本形状を選択します。様々な形状がありますが、実際に利用する際はほとんどが矢印や丸で事足ります。

    • :マーカーの面に色を付ける選択ができます。「線の色」、「白」、「なし」の3つから選択できます。

    • 底辺:矢印マークの底辺の形状を変えることができます。

    • 角度:矢印マークの角度を変えることができます。

    • 長さ:マーカーの長さを変えることができます。

    • :マーカーの幅を変えることができます。矢印には表示されません。

    • 半欠け:マーカーの形状を半欠けの形状に変更します。

    • 反転:マーカーを反転します。

    • 太さ:マーカーの線の太さを変更できます。◀マークでは変化が分かりませんが、◁マークのような線の縁があるマークの場合、マークの縁を強調させることができます。

      「線の太さ」、「寸法線のスラッシュマーカーの太さを使う」「カスタム設定」の3つから選択ができます。マークを付ける線の太さと合わせられる「線の太さ」か数値を自由に指定できる「カスタム設定」が使いやすいと思います。

    まとめ

    線の先端に矢印をつける方法についてご紹介しました。図面で何かを示したり、文字の引き出し線などの先端に矢印を付ける上で使用する頻度の高い機能です。

    矢印の大きさや形状などは好みがありますので、既存で設定された矢印を編集して使うもよし、カスタムで作成するもよし、好みの設定で矢印を扱って図面作成を行ってみてください。

  • Vectorworks 属性パレットの使い方③:線の太さ変更の基本を解説

    Vectorworks 属性パレットの使い方③:線の太さ変更の基本を解説

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    前回、Vectorworks 属性パレットの使い方②:線の種類を変えるの記事でご紹介した続きで、今回は、同じく属性パレットを利用して、図形の線の太さを調整する方法についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    線の太さを変える基本操作

    ❶図形を選択した状態で、属性パレット「線の属性」下の〇.〇〇と数字が記載された箇所をクリックします。



    ❷線の太さがリストとして表示されます。使用したい太さを選択します。



    これで線の太さを変更できます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。


    線の太さを好みの太さに変える

    線の太さを好みの太さに変えたい場合、リストから「線の太さ」を選択します。



    「線の太さ」のダイアログが表示されます。

    線の太さの数値入力箇所に任意の数値を入力して、OKをクリックします。

    これで好みの線の太さに変更できます。


    属性パレットに表示されている線の太さを変える方法

    メニューバーから「ツール」→「オプション」から「線の太さ」を選択します。



    「線の太さ設定」ダイアログを表示されます。

    左側に現在の線の太さが掲載されており、右側の新規の入力欄で変更したい数値を入力できます。

    今回は例として、一か所「2.00」の箇所を「5.00」と入力し、「OK」をクリックします。



    これで、属性パレットの線の太さをクリックして、リストを表示すると、5.00の線太さに変更されているのが確認できます。

    まとめ

    Vectorworksでの線の太さの変更方法をご紹介しました。線の太さの調整により、図面にメリハリをつけ、見やすさを向上させることが可能です。

    設計会社や担当者ごとに異なるポリシーがあるかもしれませんが、美しさにとらわれすぎず、効率的な作業で理解しやすい設計図を目指していただきたいです。

  • Vectorworks 属性パレットの使い方②:線の種類を変える

    Vectorworks 属性パレットの使い方②:線の種類を変える

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    前回、Vectorworks 属性パレットの使い方①:図形や線、文字の色を変えるの記事でご紹介した続きで、今回は、同じく属性パレットを利用して、図形の線の種類を変更する方法についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    属性パレットで線の種類を変える

    図形を選択した状態で設定変更を行います。もし常に設定を保ちたい場合は、何も図形を選択せずに設定変更を行ってください。

    ❶図形を選択した状態で、属性パレットの「線の属性」の箇所をクリックします。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック



    ❷リストから「ラインタイプ」を選択します。



    これで、一旦図形の線の種類が変更されます。

    パレットの方の「線の属性」の下にも線の種類が表示されます。線の種類を変えたい場合はその部分の色を変える必要があります。

    ※ここで図形に設定される線の種類は、最後に使用した線の種類になります。



    ❸「線の属性」の線種が書いてある部分をクリックします。



    ライブラリのリストが表示されます。ここで線の種類が表示されます。

    このライブラリから線の種類を選ぶことができます。

    ❹リストから好きな線種を選択してダブルクリックします。



    これで線の種類を変更できます。



    操作手順を動画で確認する

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    まとめ

    Vectorworksで線の種類の変え方についてご紹介させて頂きました。

    実線、点線、一点左遷などを適切に使い分けて、シンプルで見やすい図面を作成してみてください。

  • Vectorworks 属性パレットの使い方①:図形や線、文字の色を変える

    Vectorworks 属性パレットの使い方①:図形や線、文字の色を変える

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、Vectorworksで属性パレットを使った図形や線の色、文字の色を変える方法についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    属性パレットの各項目について

    属性パレットでは、各項目で面や線、太さ、色などを設定することができます。

    様々な設定が可能ですが、今回は色の変え方について焦点を当てて解説したいと思います。

    色や文字の設定を変更する際に

    図形や文字を選択した状態で属性パレットやメニューバーから設定変更を行うと、選択した図形や文字だけが変更されます。

    描き進める上で常に特定の設定を保ちたい場合は、何も図形や文字を選択せずに設定変更を行う必要があります。これにより、設定が記録され、描画時に常にその設定が適用されるようになります。

    今回は説明が分かりやすいように図形、文字を選択した状態で設定変更をしてきます。

    属性パレットで面の色を変える

    こちらの四角形を例に、まずは色を変えていく方法を見ていきましょう。

    ❶図形を選択した状態で、属性パレットの「面の属性」の箇所をクリックします。




    リストが表示されます。基本的に、このリストから面の色付けや模様、色を無しにするなどができます。現在は「なし」が選択されているため、面には色が付いていません。

    では、❷リストから「カラー」を選択します。


    これで、一旦図形の面に色が付きます。

    パレットの方の「面の属性」の下にも色が現れているのが分かるかと思います。色を変えたい場合はその部分の色を変える必要があります。

    ※ここで図形に付く色は、最後に使用した色が付きます。


    では、色を変えていきます。

    ❸「面の属性」の色が付いている箇所をクリックします。


    ❹カラーリストが表示されます。好きな色をクリックで選択します。


    これで面の色を変更できます。

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    属性パレットで線の色を変える

    線の色替えも面と同じ操作手順になります。

    先ほどの面では、属性が「無し」の状態から始めましたが、こちらでは「カラー」が設定された状態から線の色を変えていきます。

    ❶ まず、属性パレットの「線の属性」の色が付いている箇所をクリックします。


    ❷カラーリストから好きな色を選択します。


    これで線の色を変更できます。

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    属性パレットで文字の色を変える

    基本的な属性パレットでの操作は先ほど紹介した図形の色付けと同じです。

    違う点としては、

    「線の属性」を変更すると → 文字色が変わる

    「面の属性」を変更すると → 文字の背景色が変わる

    以上のことだけ頭に入れて操作すればOKです。

    色の設定

    カラーパレットについて

    カラーパレットやリストについてこちらの動画で解説しています。

    • アクティブファイル:ファイル内で使用されている色が表示されます

    • クラシック Vectorworks カラー:よく使用する色が上部に配置され、中央から下部にかけてグラデーションが組み込まれた、使いやすいカラーパレット

    • スタンダード Vectorworks カラー:カラーリスト全体がグラデーションで構成されたカラーパレット

    Vectorworksのクラシックカラーは、整理されたカラーパレットで使いやすく、おすすめです。

    アクティブファイルにおいては、「この図形の色どこいった?」といった悩みを解決してくれます。図形を選択すると、カラーリストの中で該当する色の周りに青い線が強調表示され、その色がどこに配置されているかが一目で分かります。


    好みの色を作る

    カラーパレットにない色を追加にするには、カラーピッカーから色の設定を行うことで、好みの色を作成できます。新しく追加された色はアクティブファイルに登録されて使うことができます。

    カラーパレットを追加する

    カラーパレットの追加する手順についてはこちらの動画で解説しています。

    初期のカラーパレットだけでは物足りない方は、カラーパレットを追加すると便利かと思います。

    まとめ

    図形や文字の色を変える方法についてご紹介しました。

    最初に覚えるべきポイントは、線と面での色変更、文字の色、文字の背景色の変更という基本的なステップです。これらの基礎をしっかり覚えることで、十分な作図が可能となるでしょう。

    好みの色やカラーパレットの追加などは、徐々に覚えていけば問題ありません。まずは基本をマスターして自由自在に描けるようになりましょう。

  • Vectorworks 雲型作成ツールの使い方:文字や図を目立たせるテクニック

    Vectorworks 雲型作成ツールの使い方:文字や図を目立たせるテクニック

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、Vectorworksの雲型作成ツールの使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    雲型作成ツールの基本操作

    ❶ツールセットの「寸法/注釈」を選択します。

    ❷リストから「雲型作成ツール」を選択します。

    ツールに見当たらない場合は下にスクロールすると表示されると思います。


    ❸ツールバーから「長円モード」を選択します

    ❹「凸型モード」を選択します。

    ❺「雲型作成ツール 設定」をクリックします。



    設定をクリックすると、「雲型設定」のダイアログが表示されます。

    ここで雲型マークの円弧のサイズ、円弧の変動性、円弧の割合を設定できます。

    おすすめの設定は以下になります。

    おすすめ設定

    ❻円弧のサイズ:極小

    ❼円弧の変動性:なし

    ❽円弧の割合:弱

    設定を変更できたら「OK」をクリックします。

    円弧のサイズ、変動性、割合についての詳細な情報を知りたい方は、後半で解説している部分をご覧ください。

    設定に関する情報を見たい方はこちらをクリックしてください。



    こちらの7ptの文字を参考に雲型マークで囲っていきます。

    ❾まず、描き始めの位置でクリックします。



    ➓カーソルを動かして、もう一度クリックします。



    これで文字を囲った雲型マークが描けます。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    モードの種類

    上の動画では、以下の異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 長円モード:長円で描いた部分を雲マークにできます

    • 四角形モード:四角形で描いた部分を雲マークにできます

    • 多角形モード:多角形で描いた部分を雲マークにできます

    • フリーハンドモード:フリーハンドで描いた部分を雲マークにできます

    • 凸型モード:一般的な雲マークが描けます

    • 凹型モード:漫画でよく見るビックリ吹き出しが描けます

    雲型設定の編集

    雲型マークの編集は、描画後にオブジェクト情報パレットで円弧のサイズや変動性、割合などを調整できます。形状を見ながらの編集が可能です。


    円弧の編集については、主に以下の3つから設定変更ができます。

    • 円弧のサイズ:円弧のサイズを設定できます

    • 円弧の変動性:円弧一つ一つに大きさに変化をつけられます

    • 円弧の割合:円弧の数を設定できます

    部分的に目立たせるテクニック

    図面で確認したいポイントがあるときに雲型マークがあると視線を引きます。さらに線の色を変えることでより確認箇所を一目で把握できるのもポイントです。

    まとめ

    Vectorworks 雲型作成ツールの使い方についてご紹介しました。このツールを利用することで、文字や図形の特定のポイントを目立たせ、他者に効果的に伝えることができます。

    非常によく使うツールなので、基本機能は確実にマスターしておくとよいです。

  • Vectorworks 図形変形の入門:変形の基本操作とポイントの理解

    Vectorworks 図形変形の入門:変形の基本操作とポイントの理解

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、Vectorworksで図形の形状を変える際の基本操作についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    図形変形の基本

    図形を変形するには、主に2つの方法があります。

    • カーソルを動かして、図形を変形
    • オブジェクト情報パレットの数値で図形を変形

    それぞれについて、詳しく解説していきます。

    カーソルを動かして、図形を変形する方法

    図形を変形する際に最もよく利用されるのは、カーソルを使用する方法です。

    図形の角や中心の基点を選択し、カーソルを動かすことで直感的にサイズを変形させることができます。主に中点と端点の2つの選択肢があり、それぞれ異なる変形方法があります。

    中点を選択の場合

    ❶基本パレットから「セレクションツール」を選択します。

    ❷ツールバーから「シングル変形モード」またはその隣の矢印2本の「変形モード」を選択します。


    ❸図形をクリックします。

    端点や中点のポイントが青点で表示されます(アクティブポイント)


    ❹辺の中点にカーソルを合わせ、クリックします。

    カーソルを基点に合わせると両端が矢印マークに変わります。


    ❺カーソルを動かして、もう一度クリックします。


    辺と同じ方向に図形を変更することができます。

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    端点を選択の場合

    ❶図形の端点をクリックします。

    ツール選択の流れは、先程の中点選択と同じ操作手順なので、省略しています。


    ❷カーソルを動かして、もう一度クリックします。


    図形を変形できます。

    端点の場合、基点を軸に自由な形に図形を変更することができます。

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    Shiftキーで比率を守りながら変形

    図形の変形途中でShiftキーを押すと、元図形の比率を守りながらサイズ変更できます。

    Shiftキーを押しっぱなしにしている間は比率が固定されます。

    tabキーで数値入力して変形

    図形の変形途中にTabキーを押すと、幅と高さのサイズが青字で表示されます。

    この表示領域に数値を入力し、tabキーを使用して幅と高さの入力を切り替えます。最後にEnterキーを押すと、入力したサイズで図形が変形します。

    複数の図形を変形したい場合(カーソルの場合)

    複数の図形を選択し、変形モードを使用することで、一度に複数の図形をまとめて変形できます。

    オブジェクト情報パレットから変形

    作図された図形を後から変形させたい場合にオブジェクト情報パレットを使います。

    数値でのサイズ変形が可能なので、正確な数値で変形させる際に有効です。

    ❶図形をクリックします。


    選択された図形の情報はオブジェクト情報パレットに表示されます。


    選択された図形には、アクティブポイントと呼ばれる水色の点が表示されます。また、図形には変形する際の基点として1つのポイントが表示されます。


    ❷幅と高さに新しい数値を入力し、Enteキーを押して確定してください。

    これにより、図形が指定した数値で変形します。

    基点はそのままで、右下方向にサイズが大きくなることが分かるかと思います。


    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    複数の図形を変形したい場合(オブジェクト情報パレットの場合)


    複数の図形を選択し、オブジェクト情報パレットの数値を変更することで、一度に複数の図形を同じように変形できます。

    まとめ

    Vectorworksでの図形変形の基本操作を紹介しました。直感的なカーソル変形や数値を使ったオブジェクト情報パレットの変形は、よく使われる手法です。これらの基本をしっかり覚えて、作図のスキルを向上させましょう。

  • Vectorworks 文字ツールの使い方:基本の書き方から文字設定まで徹底解説

    Vectorworks 文字ツールの使い方:基本の書き方から文字設定まで徹底解説

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では、Vectorworksで文字を書く前に知っておきたい、フォントや文字サイズを変える方法についてご紹介致します。

    文字ツールの使い方

    ❶メニューバーの「文字」から「フォント」にカーソルを合わせ、リストから使いたいフォントを選択します。

    一番上に表示されているフォントが現在選択されているフォントになります。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック



    ❷メニューバーの「文字」から「サイズ」にカーソルを合わせ、リストから使いたい文字サイズを選択します。

    文字ツールで文字を書き始める前に!

    新しく書き始める文字のサイズやフォントを変更したい場合は、文字を書き始める前に文字設定を変更しておく必要があります。

    文字を作成した後に文字サイズやフォントを変更することも可能ですが、変更しても、選択された文字のみが一時的に変更され、作成後の文字全体には影響が及びません。

    文字サイズを好みの大きさに設定したいという方はこちらをクリックすると見れます。

    文字サイズを好みの大きさに設定

    文字サイズを好みの大きさに設定したい場合、「サイズ」をクリックします。


    文字サイズの設定」ダイアログが表示されます。ここで数値を入力することで文字サイズを好みのサイズにすることができます。



    ❸基本パレットから「文字ツール」を選択します。

    ❹ツールバーから「水平モード」を選択します。


    ❺文字を書きたい場所でクリックします。


    ❻文字を入力します。これで文字が書けます。

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    文字に背景色をつけたい場合

    文字に背景色を付けたい場合、属性パレットの「面の属性」の色を選択すると、背景色を付けることができます。文字を書き始める前に属性パレットで色を選択しておけば、常に背景色付きで文字を書き続けることもできます。

    「文字部分のみアミ掛けモード」をオンにすると、文字の箇所だけ背景色が付きます。オフにすると、文字全体の幅にわたって背景色が付きます。

    角度をつけた文字が書きたい場合

    斜めに文字を書きたい場合などは、ツールバーから「回転モード」を選択すると角度をつけた文字が書けます。Shiftキーを押せば固定角度での文字も書けます。

    登録された文字設定を使用することもできる

    ツールバーの文字スタイルの項目を変更すると、予め登録された文字設定を使用して文字を書くことができます。僕自身は文字サイズは自分の中で決めてしまっているので、あまり使用しない機能ですが、文字に対しての拘りがある人は登録しておくと便利かと思います。

    文字設定を変える方法

    文字の設定には、2つの方法があります。1つ目はメニューバーから設定する方法、2つ目はオブジェクト情報パレットから設定する方法です。

    メニューバーから文字設定を変える

    先程の文字ツールの説明でお伝えしましたが、メニューバーの「文字」から文字設定を変更できます。

    動画では文字を選択して設定を変更していましたが、文字が選択されていない状態でも設定変更が可能です。また、文字を選択せずにメニューバーから文字変更をかけることで、ファイル全体の文字設定の変更ができます。

    全体の設定を変える場合は、文字を選択しないことがポイントです。

    覚えておきましょう。

    メニューバーからの文字設定
    • フォント
      文字のフォントを設定できます。文字頭に@が付いている文字は縦書き用のフォントです。

    • サイズ
      文字サイズを設定できます。文字サイズを数値で設定することも可能です

    • フォントスタイル
      ボールド(太文字)、イタリック(斜め文字)、アンダーライン(文字下線)で文字を強調できます。また、使わない機能ですが、上付き、下付きの機能では、標準文字サイズの半分のサイズで上寄り、下寄りに文字を書くことができます。

    • 文字の配列
      文字が段落になっている場合、その文字を上下左右中央に寄せることができます

    • 文字の行間
      行間全角、行間1.5倍、行間倍角から選択可能です。通常は行間全角が一般的な設定です。また、文字サイズは数値で直接設定することも可能です。

    • 大文字/小文字
      英字の場合、大文字、小文字、頭文字だけ大文字に変更できます。この機能はオブジェクト情報パレットにはなく、メニューバーからのみできる編集方法です。

    • 文字設定
      フォントや文字サイズなどの設定をプレビューしながら調整でき、さらに設定内容を文字スタイルとして保存することも可能です。この機能はオブジェクト情報パレットにはなく、メニューバーからのみできる編集方法です。


    @付フォントを使った文字の縦書き方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。


    オブジェクト情報パレットからの文字設定を変える

    文字を選択し、オブジェクト情報パレットに表示された設定から文字サイズやフォントを変更することができます。オブジェクト情報パレットでは、文字をメニューバーから編集するよりも、カーソルの合わせ直し不要で変更が即座に確認できるため、編集がスムーズで手軽です。

    オブジェクト情報パレットの文字設定
    • フォント
    • サイズ
    • ボールド、イタリック、アンダーライン(フォントスタイル)
    • 水平方向位置揃え・垂直方向位置揃え(文字の配列)
    • 文字の行間
    • トラッキング
      トラッキングは、文字と文字のスペースを調整してデザインを見やすくし、読みやすさを向上させる手法です。この機能はメニューバーにはなく、オブジェクト情報パレットからのみできる編集方法です。

    まとめ

    文字ツールの基本的な使い方からフォントや文字サイズなどの文字設定方法まで、詳しく解説しました。文字設定では細かい調整が可能で、便利な機能も存在しますが、実際の使用頻度は限られてきます。実務での設計作業では、これらよく使われる機能だけでも十分です。

  • Vectorworks 引出し線ツールの使い方:便利なポイントを基本操作で紹介

    Vectorworks 引出し線ツールの使い方:便利なポイントを基本操作で紹介

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworks 引出し線付き注釈ツールの使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    引出し線付き注釈ツールの使い方

    操作手順

    ❶基本パレットから「引出し線付き注釈ツール」を選択します。

    ❷ツールバーから「マーカー先文字後モード」を選択します。

    ❸ツールバーから「3点指定モード」を選択します。

    ❹設定をクリックします。

    マーカー先文字後モードが一番扱うことの多いモードになると思います。モードについては他モードと合わせ後半に詳しく紹介致します。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック



    ❺「引出線付き注釈の設定」ダイアログが表示されます。マーカーの項目のチェックを外します。

    マーカーを使いたい方はチェックを入れたままでOKです。

    この設定画面から文字設定も行うことが可能です。特に設定しなくても現状のファイルと同じ文字設定が反映されます。

    文字設定をしたい!という方はこちらをクリックすると見れます。

    文字設定で文字サイズやフォント変更もできる

    ダイアログ左側の項目で文字角度や文字位置の設定ができます。

    また、左側にある「文字設定」のボタンをクリックすると、

    「文字設定」ダイアログが表示され、ここで文字のサイズやフォントなどを変更できます。

    ここでの文字設定は「引出し線付き注釈ツール」にのみ適用され、メニューからの変更よりも優先されます。逆に言えばここで設定を行っていない場合は、現在の環境に基づいた文字サイズが引出線付き注釈ツールの文字にも適用されます。

    複製して描く場合は引出し線付き注釈ツールを選択して新しく描くが必要ありません。

    引出し線付き注釈をコピペで複製はこちらをクリック


    3点指定モードの場合、3回クリックで線の角度と長さを決めて描きます。

    ❻描き始めの位置で一回目のクリック


    ❼カーソルを動かして2回目のクリック。1本目の線の角度と長さが決まります。


    ❽カーソルを動かして3回目のクリック。これで引き出し線は完成です。


    ❼3回目のクリックと同時に「引き出し線付注釈」のダイアログが表示されます。「引き出し線付注釈の文字」の項目部分に文字を入力し、OKをクリックします。


    これで引き出し線付の文字が描けます。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    モードの種類

    モードの設定で引出線の描き方を変えることができます。

    上の動画では、以下の異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 文字先マーカー後モード:文字位置を先に決めて、後から引出線を描くモード

    • マーカー先文字後モード:引出線を先に描いて、後に文字位置が決まるモード

    • 2点指定モード:2点クリックで引出線を描くモード

    • 3点指定モード:3点クリックで引出線を描くモード

    引出線を描いた後でも編集できる

    マーカーや文字サイズも後で変えられる

    引出線を描いた後でも、マーカーの変更や線の色、文字サイズの調整などが可能です。最初に引出線を描いてしまってから、その後でカスタマイズするのも全然問題ありません。

    オブジェクト情報パレットで編集

    引出線を描いた後にオブジェクト情報パレットから詳細に編集することもできます。よく扱うのが「垂直位置」、「文字の位置揃え」です。文字位置を見やすいように揃える位置を変えたり、変更したりするのに便利です。

    複製して描くのも便利

    引出線付き注釈をツールを使用して毎回新たに描くよりも、コピペで簡単に複製して描く方が手っ取り早くおすすめです。この方法では文字の設定変更も不要で、手間がかかりません。

    文字と線で色分けしたい場合

    引出し線付き注釈ツールで描かれた線と文字は一体化されている為、線と文字での色分けができません。どうしても色分けがしたい場合は、グループ解除使って線と文字を分けることができます。ただし、引出し線付き注釈ではなくなってしまいます。

    まとめ

    引出し線付き注釈ツールは、図面の文字を引き立たせるための便利なツールです。ツールを選択してクリックするだけで引出し線を描き、角度や長さも調整できます。引出し線を調整すると文字も一緒に移動してくれるので、注釈の配置がスムーズな点が優れている点です。

    ただし、Vectorworksのバージョンによっては互換性の問題があります。古いバージョンで図面を開いて保存し、新しいバージョンで再度開くと水平線の長さが変わることが多いです。この場合は手動で修正が必要です。これに関しては今後のアップデートで改善されることを期待するしかないでしょう。

    基本的な使い方を覚えるだけで、十分扱えるツールですので、ぜひ覚えて活用してみてください。

  • Vectorworks 変形ツールの使い方:図形の角や辺を変形させる方法

    Vectorworks 変形ツールの使い方:図形の角や辺を変形させる方法

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksで図形の角を変形させる際によく使う変形ツールの使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    変形ツールの使い方

    変形ツールを使う場合、以下の2つの方法を使って変形させます。

    ①頂点・辺をクリックして変形させる

    ②頂点・辺を囲って変形させる

    それぞれの操作手順について、詳しく説明していきます。

    ①頂点・辺をクリックして変形させる

    選択した頂点・辺だけを変形することができます。

    ❶まずは図形をダブルクリックします。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック


    ダブルクリックすると、基本パレットの選択が「変形ツール」に切り替わります。

    ❷次にツールバーから「頂点移動モード」を選択します。


    ❸図形の角(頂点)をクリックします。


    ❹変形したい位置にカーソルを動かして、もう一度クリックします。


    これで図形の角だけを変形することができます。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画で一連の流れを確認できます。

    ②頂点を囲って変形させる

    図形の頂点や辺を囲い、囲われた範囲だけを変形することができます。

    ❶まずは図形をダブルクリックします。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック


    ダブルクリックすると、基本パレットの選択が「変形ツール」に切り替わります。

    ❷次にツールバーから「頂点移動モード」を選択します。

    ❸「矩形モード」を選択します。


    ❹変形させたい頂点・辺をドラッグで囲います。


    カーソルを図形に合わせると変形対象となる箇所が赤くなります。

    ❺頂点をクリックします。


    ❻カーソルを動かして、クリックします。

    変形予測位置が点線で表示されます。


    これで変形が完了します。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    モードの種類

    モードの設定で形状変形する際の方法を変えたり、頂点を追加、削除したり、選択範囲の形状を変えることができます。

    各モードの違いについて解説していきます。

    形状変形のモードによる違い

    上の動画では、形状を変形する際の異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 頂点移動モード:図形の頂点・辺を選択して変形するモード

    • 辺の平行移動モード:図形の形状を平行に保ちつつ変形できるモード

    • 面積保持で辺移動モード:面積を変えずに図形変形できるモード

    • 頂点変更モード:図形の頂点を各オプションモードを使って“変形”できるモード

    • 頂点追加モード:図形の頂点を各オプションモードを使って“追加”できるモード

    • 頂点削除モード:図形の頂点を削除できるモード

    • 辺の表示/非表示モード:図形の辺を非表示にできるモード

    囲う範囲の形を変える

    上の動画では、囲う範囲を変更した場合の違いを解説しています。

    範囲には矩形モード、なげなわモード、多角形モードの3つのモードがあります。基本は矩形モードが扱いやすく、使用頻度が多いです。多角形モードやなげなわモードは変形するポイントを絞りたい場合などに使うことがあります。

    まとめ

    変形ツールの使い方についてご紹介させて頂きました。

    図形の角や一部の辺だけを伸ばしたり、縮めたりする際には欠かせない使用頻度の高い機能です。ダブルクリックで図形変形できるので、案外、基本パレットにあるツールと知らない人も多いのではないのかなと思います。

    モードやオプションが多くかなり細かく編集することができますが、使用頻度としては使わないものがほとんどかと思います。

    基本的には、頂点移動モードと辺の平行移動モードだけ使えるようになっておくだけで十分活用できます。

  • Vectorworks 線を繋げたり線を切断できるコマンド

    Vectorworks 線を繋げたり線を切断できるコマンド

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    この記事では線と線を繋げたり、辺ごとに線を切断するコマンド機能についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    線を繋げる、線を切断する コマンドとは?

    線を繋げる際に使用するのが、線分を結合コマンドです。線を分解する際に使用するのが、線の切断コマンドです。どちらも線の加工を行う際に便利な機能です。

    線分を結合 の使い方

    操作手順

    ❶結合したい線を選択します。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック


    ❷メニューバーの「加工」から「線分を結合」にカーソルを合わせ、横に表示されたリストから「結合(直)」をクリックします。

    よく使うので、ショートカットキーの「Ctrl+J」を覚えてしまいましょう。


    線の端と端が繋がります。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。



    二重に引いた線も結合コマンドで繋げることができます。


    結合コマンドの種類について

    結合コマンドには「結合(直)」「結合(R)」「結合(T)」の三種類のコマンドがあります。

    上の動画では、基準図形への「結合(直)」「結合(R)」の2つの異なるコマンドを使用した場合の違いを解説しています。「結合R」については壁ツールを使う際に扱うコマンドですので、説明は省きます。

    • 結合(直):直角に線を結合するコマンド。

    • 結合(R):角Rで線を結合するコマンド。ただし二重線に限る

    • 結合(T):壁ツールで描いた線を結合するコマンド。

    ここでは、結合(直)のショートカットキーの「Ctrl+J」だけ覚えて使えるようになっておけば十分です。

    結合位置や選択の仕方による違い

    結合コマンドで結合する際、結合する線の数や結合する位置、選択の仕方によって結合結果が変わってきます。


    結合する際のポイントはこちら

    • 二重線はT字・十字に結合できる

    • 結合する線の中心から寄っている端部の方に結合される

    • 2本線だけ選択した場合は直角に結合される

    • グループになっている線だと結合できない(グループ解除すれば結合できる)

    線の切断 の使い方

    操作手順

    ❶切断したい線とは別の線をを選択します。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック


    ❷メニューバーの「加工」から「線分を切断」をクリックします。


    重なった線が切断されます。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画でも操作手順を確認できます。

    まとめ

    線の結合コマンドは頻繁に使うため、ショートカットキーで覚えておくと非常に便利です。同様の機能を持つツールとして、結合ツールや切断ツールもあります。これらのツールは場合によってはコマンドよりも使いやすいことがあります。

    結合コマンドと切断コマンド、そしてそれらに対応するツールを上手に使い分けることで、作図の効率が上がると思います。

    下記に結合ツールと切断ツールの紹介記事を載せておきますので、よければこちらもご覧になってみてください。

  • Vectorworks 結合ツールの使い方:線と線を繋ぐ

    Vectorworks 結合ツールの使い方:線と線を繋ぐ

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksで線と線とを繋ぐ際に便利な「結合ツール」の使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    結合ツールの使い方

    操作手順

    ❶基本パレットから「結合ツール」を選択します。

    ❷ツールバーから「結合モード」を選択します。

    結合モードが一番扱うことの多いモードになると思います。モードについては他モードと合わせ後半に詳しく紹介致します。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック



    ❸線をクリックします。



    ❹別の線の上でもう一度クリックします。

    このときカーソルの動きに合わせた黒い線が表示されます。


    これで線と線を繋ぐことができます。

    動画で操作手順を確認する

    こちらの動画で一連の流れを確認できます。

    モードの種類

    上の動画では、基準図形への結合モード、結合モード、合成モード、直線連続伸縮モードの4つの異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 基準図形への結合モード:基準線を基点に線を伸ばしたり、カットできるモード。

    • 結合モード:線同士の端を繋げるモード。

    • 合成モード:線同士の端を繋げて合成し、図形とするモード。

    • 直線連続伸縮モード:基準線を基点に連続で線を伸ばせるモード。

    結合モードで線同士の端を繋げるモードが一番よく使うモードです。

    まとめ

    メニューから操作できる「結合」コマンドの方がショートカットで楽に結合でき、よく使用されます。ただ結合コマンドの場合、線の長さに応じて結合するポイントが変わる為、状況に応じて結合ツールの方が使いやすい場合もあります。使いどころに合わせてツール活用してみてください。

  • Vectorworks 消しゴムツールの使い方:囲って消す

    Vectorworks 消しゴムツールの使い方:囲って消す

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksで図形を部分的に消すのに便利な「消しゴムツール」の使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    消しゴムツールの使い方

    操作手順

    ❶基本パレットから「消しゴムツール」を選択します。

    ❷ツールバーから「消しゴムモード」を選択します。

    ❸「四角形モード」を選択します。

    モードについては、一番扱いやすく、よく使うのが「消しゴムモード」と「四角形モード」です。後ほど他モードと合わせて紹介致します。

    操作手順を動画で見たい方はこちらをクリック



    ❹Altキーを押しながら図形をクリックします。

    Altキー押すことで、消しゴムツールの状態でも一時的に図形選択ができるようになります。


    ❺クリックします


    ❻カーソルを動かし、もう一度クリックします。


    これで青く囲った範囲の図形を消すことができます。

    動画で操作手順を確認する

    動画で一連の流れを確認できます。


    複数の図形を選択して消す

    Alt+Shiftキーを押して図形や線をクリックまたはドラッグすることで、一度に複数の図形・線を選択して消すことができます。

    線を揃えるときなどにも有効です。

    モードの種類

    消す範囲を変える

    上の動画では、消しゴムモード、逆消しゴムモード、分割モードの3つの異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 消しゴムモード:囲った範囲を消すモード

    • 逆消しゴムモード:囲った範囲以外を消すモード

    • 分割モード:囲った範囲で図形を分割するモード

    シンプルに部分的に図形を消すことのできる「消しゴムモード」が使いやすいです。

    消す範囲の形状を変える

    上の動画では、四角形モード、多角形モード、円形モードの3つの異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    各モードの形状で消しゴムツールの範囲を決めることができます。形状としては「四角形モード」が使いやすいです。

    まとめ

    消しゴムツールの使い方についてご紹介させて頂きました。図形を選択しておかないとツールが機能しないというのがややネックに感じますが、図形や線を範囲で消したい、揃えるように消したい場合などに有効なツールですので、ぜひ覚えておくとよいと思います。

  • Vectorworks 切断ツールの使い方:線や点で図形をサクッと切断

    Vectorworks 切断ツールの使い方:線や点で図形をサクッと切断

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksで図形を切断するのに便利な「切断ツール」の使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    切断ツールの使い方

    操作手順

    ❶基本パレットから「切断ツール」を選択します。

    ➋ツールバーから「線による切断モード」を選択します。

    モードは「線による切断モード」が一番使う事が多いかなと思います。詳しくは後半で他モードと合わせて紹介致します。

    ❸「すべての図形モード」を選択します。



    ❹クリックして、カーソルを動かします。


    ❺もう一度クリックします。


    すると線を引いた部分の図形が切断されます。

    ※分かりやすいように切断した図形を少し移動させています。


    こちらの動画で一連の流れを確認できます。

    各モードの説明

    切断モードの種類

    上の動画では、点による切断モード、線による切断モード、線によるトリミングモードの3つの異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 点による切断モード:図形上でクリックした地点で切断できるモード

    • 線による切断モード:線を引いた部分の図形を切断できるモード

    • 線によるトリミングモード:線を引いた部分の図形を切断し、切断した片側を消すモードです

    一番使いどころの多いと思われるのは「線による切断モード」です。

    切断する対象を変えるには

    上の動画では、すべての図形モード、選択した図形モードを使用した場合の違いを解説しています。

    • すべての図形モード:すべての図形を対象に切断できるモード

    • 選択した図形モード:選択した図形だけを切断できるモード

    まとめ

    直線で線や図形を切りたい場合などに切断ツールは役立ちます。モードは使いどころに合わせて設定を変えるといいですが、その中でも線による切断モードすべての図形モードが扱いやすいかなと思います。

  • Vectorworks 面取りツールの使い方:図形の角を数値で面取る

    Vectorworks 面取りツールの使い方:図形の角を数値で面取る

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksで図形の角を面取りする際に使用する「面取りツール」の使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    面取りツールの使い方

    操作手順

    ❶基本パレットから「面取りツール」を選択します。

    ➋ツールバーから「トリミングモード」を選択します。

    モードは元図形の形状を変える「トリミングモード」が使い易くおすすめです。詳しくは後半で他モードと合わせて紹介致します。

    ❸❹面取りの大きさを設定する縦・横の数値です。数値は任意で設定できます。



    ※上の動画では❶の面取りツールの選択から順に解説しています。

    ❺面取りを実行したい線の上でクリックします。

    ❻もう一方の線の上でもう一度クリックします。

    これで面取りができます。

    角のところで小さい三角形を作るようなイメージでクリックしてみてください。

    各モードの説明

    上の動画では、標準モード、分割モード、トリミングモードの3つの異なるモードを使用した場合の違いを解説しています。

    • 標準モード
      元の図形を保持しながら、新しい角Rを作成できるモード。元のデザインが変更されずに新しい要素を追加できます。

    • 分割モード
      新しい角Rの図形を作成しながら、交差する線を分割して新しい要素を生成できるモード。図形をより複雑に組み立てることが可能です。

    • トリミングモード
      元の図形の角を完全にカットできるモードです。元のデザインを数値でカットしたい場合に便利です。

    モードの選択については、プロジェクトやデザインに応じて、選ぶべきモードが異なりますが、一般的に使い勝手がいいと思われるのはトリミングモードです。

    まとめ

    面取りツールの使い方についてご紹介させて頂きました。フィレットツールと操作手順やモードは似ているので、どちらかを覚えてしまえば同じ要領で操作できると思います。

    棚板やテーブルの角を綺麗に仕上げるのに便利なツールです。

  • Vectorworks アイドロッパツールの使い方:属性のコピー&ペースト

    Vectorworks アイドロッパツールの使い方:属性のコピー&ペースト

    本日もNavynotEをお読み頂き、ありがとうございます。NavY(@neibiiii)です。

    今回はVectorworksの「アイドロッパツール」の使い方についてご紹介致します。

    ※こちらの記事ではVectorworks Fundamentals 2022年度版 Windows用を使用して記事を書いてます。

    アイドロッパツールの基本的な使い方

    操作手順

    ❶「基本パレット」→「アイドロッパツール」を選択します。

    ➋「ツールバー」→「属性のコピーモード」を選択します。


    ❸属性をコピーしたい図形をクリックします。

    ❹「ツールバー」→「属性のペースト」を選択します。

    ❺ペーストしたい図形をクリックします。

    これで別のオブジェクトに属性をペーストできます。

    Ctrlキーを押すことで、モードの切り替えができます。押し続けている間だけ切り替わります。

    アイドロッパツールで移せる属性

    図形の面の色、ハッチング、グラデーション、線の太さ、種類、レイヤー・クラス、文字のフォント、サイズ、寸法など様々な属性をアイドロッパツールで移すことができます。

    移す属性を絞る方法

    移す属性を絞りたい場合、設定ツールで設定を変えることで移せる属性を絞ることができます。

    「ツールバー」→「アイドロッパツール設定」をクリックします。


    「属性の選択」のダイアログを表示することができます。

    ここで、チェックした項目がコピーペーストできるようになっています。


    「属性の選択」ダイアログでチェックを外すことで、必要な属性だけを移すことができます。上の動画のように寸法線の色は変えずに寸法の規格だけ同じにしたい場合などに活用できます。

    まとめ

    Vectorworksのアイドロッパツールの使い方についてご紹介しました。図形や文字の表記を統一できる便利な手段です。ぜひ日常のデザイン作業に取り入れてみてください。